ジョン(ブレッキン・メイヤー)は、長く交際が続いているリズ(ジェニファー・ラヴ・ヒューイット)にいよいよプロポーズしようと決意。準備万端で望んだディナーだったが、リズは突然決まったイギリス出張に舞い上がり、きっかけを作らせてくれない。そうこうしているうちに、ガーフィールド(ビル・マーレイ)の邪魔も入り、結局言い出せないままリズは帰ってしまう。ジョンはリズを追ってロンドンへと向かうが、ペット・ホテルの宿泊を嫌ったガーフィールドも檻を脱走。ジョンの鞄にもぐりこむ。


一方ロンドン郊外の古城には、動物好きの老地主が住んでいた。地主が死去し、この遺産は全て自分のモノ、とほくそ笑んでいた親戚(ビリー・コノリー)だったが、遺産相続人に指定されたのは、なんと飼い猫。しかもその猫はガーフィールドと瓜二つだった…


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ジム・デイヴィス原作のコミック・ストリップ「ガーフィールド」の映画化第2弾。全米興行で75億と好成績を残した前作「ガーフィールド 」から2年、安パイの続編、という事なのか主要キャストはそのママ引き継ぎ、今度は舞台をイギリスはロンドンに移しています。

今やハリウッドでブッキングが一番難しい役者の一人として有名なビル・マーレイ(なんせめったに電話が通じないらしい)が再度ガーフィールドの声を当ているのが、ちょっと驚き。演出は、「ゴンゾ宇宙に帰る 」などで知られるピーター・ヒューイット監督。


古城の動物小屋に住む動物達が多数登場しますが、彼らの声を担当する声優としてつい先日「Mrs Henderson Presents 」でも顔を見たボブ・ホスキンスや、「チャーリーズ・エンジェル 」への出演が記憶に新しいティム・カリーなどの名前も。


CGI のガーフィールドと実写映像のシームレスな合成は自然だし、ちゃんと起伏のある物語をテンポ良く
80分で流しきる編集もまずまず。「ベイブ 」流に動物がしゃべる絵もきちんと作りこまれ、大きな不満もないものの、特筆すべきような目新しさは無く深みも感じられない… まぁ初めから真面目に期待して観に行ってるわけでもないので、想定の範囲内の仕上がり、という感じなんですが。大きなババを引きたくない、というデート用の映画としては、これはこれでいいのかもしれません。


原題はディケンズのA Tale of Two Cities(二都物語)へのモジリなんでしょうけど、こうゆう引っ掛けは翻訳しようがないのかも…


IMDb: Garfield: A Tail of Two Kitties
Official Site: 20th Century Fox

Garfield