南洋の楽園バハマで暮らすカップルのジャレッド(ポール・ウォーカー)とサム(ジェシカ・アルバ)。ジャレッドはとりあえず素人相手のダイビング・インストラクターで日銭を稼いでいるが、子供の頃から追い続ける宝探しの夢を捨てきれずにいる。
そんな二人の元に、ジャレッドの親友ブライス(スコット・カーン)が彼女を連れて島へ遊びにやってくる。金持ちの別荘を留守番する彼のツテでクルーザーを借りた一行は、さっそく沖へ出て宝探しをはじめる。

四人は沈没船からの遺留品と思われる黄金の短剣を発見し莫大な財宝が近くに眠っている事を確信するのだが、同時にすぐ近傍にギャングの手によるものと見られるコカイン輸送機が水没しているのも発見してしまう。
船の名前や由来が特定できない現時点で警察に通報すれば、宝の所有権は主張できない彼らは、飛行機には手を触れずに秘密裏に沈没船の証拠固めを急ぐ事に決めるのだが...


南洋の海を舞台にした新作、主演は正統派イケメンのポール・ウォーカーと正統派アイドルのジェシカ・アルバ、演出は「ブルー・クラッシュ 」(←密かにおすすめ)のジョン・ストックウェル監督、とくれば否が応でも期待は高まるというもの。

しかしオープニングから暗く荒れ狂う嵐の中で墜落する麻薬輸送機、と出鼻をくじかれるようなイントロ。あれっと思っていると、どうにもこちらの期待とは90度ズレタ方向に物語はどんどん進む。


こちらは、体育会系の青春スキューバ馬鹿映画を期待しているのに、どうも作り手は、真面目にハードなアクション・クライム・スリラーをやろうとしているのだ。こりゃいかん、見方を変えねば、と気づいた頃には映画は既に中盤にさしかかっており、「そうならそうと、はじめから言ってくれよぉ」と愚痴の一つも言いたくなる状況。いえ、映画自体はキッチリ隙無くそういうトーンで作られているわけなんですが、ジェシカ・アルバがセクシー水着でくねくね腰を振って泳ぐシーンばかり予告編で流す配給会社の宣伝に壮大にハメられた、とでも言うか...


あとで調べてみたら、77年公開の「ザ・ディープ 」という映画のリメークらしいんですが、だったらこんな紛らわしいキャスティングすんな、ってかジェシカ・アルバもったいないじゃん、という気もするんですけど。


そんなこんなで、期待の入れ方が180度ずれちゃってたせいか正直あんまり楽しめなかったわけですが、はじめからそういうつもりでみたら面白かったのかもしれません。ジェシカ・アルバ(特に水着シーン)はあんまり多く出てきませんが、それでもやっぱり、という人にはいいかも?


IMDb: Into the Blue
Official Site: MGM / Sony Pictures

IntoTheBlue





おまけ:

SweetIntoTheBlue BitterIntoTheBlue

予告編からこんなのを期待してたんですが... 実際はこんな感じでした